かかわる人すべてが楽しめる撮影時間を演出する

春木 麻衣子

形として残す写真だけではなく、撮影している時間まで楽しんでもらいたいと思っています。担当している幼稚園や学校の行事撮影では、まずは子どもたちが楽しめるように積極的に声をかけます。特に、幼い頃の自分のような引っ込み思案の子が、お友達の輪に巻き込むことを大切にしています。

全員を巻き込んで行事が盛り上がったとき、ようやくシャッターを切るための事前準備が完了です。そのまま子どもたちの輪の中で、存在感を消しながら一人ひとりの表情をカメラに収めます。望遠レンズで離れて撮影することもできるのですが、近い距離から撮影すると、より子どもたちが楽しんでいるそのままの雰囲気が写真にも現れてくると感じています。

また、撮影日前には、行事を運営する先生方と綿密な打ち合わせを行っています。保護者が子どもを安心して送り出せるように、安全面などに考慮した撮影計画を作成して、事前に告知するためです。関わるすべての人の信頼を得ることで、誰もが楽しめる撮影時間を演出できるように心がけています。

撮影スタッフ
春木 麻衣子