何度も見たくなる「美しい思い出」を残します
上村 甲子
担当しているスタジオ撮影では、また見たくなる、みんなにも見てもらいたくなる写真づくりに取り組んでいます。写真は「真実を写す」と書きますが、私は「何度も振り返りたくなる思い出を写すもの」だと思っています。
スタジオ撮影の最大のメリットは、専用機材を最大限利用してお客様を主役にした写真を作り上げられることです。衣装やメイクの色味を引き出す背景。おひとりでも、多人数でもイメージに合わせて調整できる様々な照明設備。女性スタッフによって、お客様が美しく見える立ち方や姿勢を指導。プロの視点から、一組一組のお客様に合わせた繊細なセッティングで撮影しています。
撮影した写真は専用モニターで映し出し、お客様自身で納得の１枚を選んで頂けます。また、お肌の質感などを女性目線で自然な修整を加えて、後悔のない写真に仕上げます。
「娘が孫と帰省すると、ここで撮影した成人式の記念写真を必ず引っ張り出して見ています」と、話してくれるお客様の笑顔のために、１枚１枚の写真に向き合っています。
撮影スタッフ 上村 甲子
人見知りする子どもの懐に飛び込み、笑顔を引き出す
鈴木 正道
谷山写真館に入社して30年以上。入社当時から関わっているのが、幼稚園のイベント出張撮影です。入園式から始まって、春の遠足、七夕祭りに運動会、夏祭り、どんぐり拾い、クリスマス会、節分豆まき、そして卒園式など。年間を通じて、毎月のように行われる行事にお邪魔しています。
大変なのは、春に入園したばかりの子どもたちが慣れない環境に戸惑い、恥ずかしがって、カメラを構えるとサッと物陰に隠れてしまって写真を撮らせてもらえないこと。そんなときは無理に近づかず、同じことをして遊んでみたり、名前を覚えて声をかけたり、イベントのたびに程よい距離を保ってコミュニケーションを続けます。すると、あるときから急にカメラに向かってピースサインして、笑顔を向けてくれるようになるのです。「あっ、この子に認めてもらえたんだな」と感じるこの瞬間はいつも嬉しいですね。こういう関係性が築ければ、一緒になって遊びながら生き生きとした表情の写真も撮れるようになります。
毎年春になると、「今年はどんな子どもたちの表情が見られるだろう」と、自分の子どもとは違う新鮮な気持ちで取り組んでいます。
撮影スタッフ 鈴木 正道
思い出が蘇るストーリーを卒業アルバムに構成する
武藤 修一
学校生活の思い出が詰まった卒業アルバム制作。制作するアルバムは１種類ですが、卒業生一人ひとりにとってかけがえのないものです。卒業してから、何年経っても人生の節目ごとに繰り返し卒業アルバムを見ながら、学生時代の思い出を振り返るのではないでしょうか？
アルバム制作の際には、全体の構成はもちろんですが、クラスのページや、学校行事のページなど１ページの中でもストーリー性を持たせるように工夫しています。例えば、スポーツ大会でプレーしている生徒の動きのある写真と、応援している生徒の表情が見て取れる写真をレイアウトして、それぞれの生徒の思い出をつなぎ合わせ、ストーリー立てて構成することを心がけています。
入学直後から、この生徒たちはどのような学校生活を描いていくのだろうと、アルバムの完成形を想像し、ワクワクしながら撮影に臨んでいます。
何年経っても、「このときはこんなことがあったっけ？」と、生徒一人ひとりのかけがえのない思い出が生き生きと蘇ってくれば嬉しいです。
撮影スタッフ 武藤 修一
かかわる人すべてが楽しめる撮影時間を演出する
春木 麻衣子
形として残す写真だけではなく、撮影している時間まで楽しんでもらいたいと思っています。担当している幼稚園や学校の行事撮影では、まずは子どもたちが楽しめるように積極的に声をかけます。特に、幼い頃の自分のような引っ込み思案の子が、お友達の輪に巻き込むことを大切にしています。
全員を巻き込んで行事が盛り上がったとき、ようやくシャッターを切るための事前準備が完了です。そのまま子どもたちの輪の中で、存在感を消しながら一人ひとりの表情をカメラに収めます。望遠レンズで離れて撮影することもできるのですが、近い距離から撮影すると、より子どもたちが楽しんでいるそのままの雰囲気が写真にも現れてくると感じています。
また、撮影日前には、行事を運営する先生方と綿密な打ち合わせを行っています。保護者が子どもを安心して送り出せるように、安全面などに考慮した撮影計画を作成して、事前に告知するためです。関わるすべての人の信頼を得ることで、誰もが楽しめる撮影時間を演出できるように心がけています。
撮影スタッフ 春木 麻衣子
